突然ですが、みなさまは離乳食を作るとき何を一番に参考にしますか?
離乳食教室、本、お友達、インターネット、、
今は様々な手段でどんなことでも探せる時代だからこそ、必要な情報を、正しく選ぶ目をもつことって大事。
私は離乳食で迷ったとき、まず参考にしていたのがこちらでした。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」知っていますか?
厚生労働省
とはいわゆる「国」がまとめた授乳や離乳に関する基本的指針。多くの離乳食本はこちらを基につくられています。
また私たちの教室や、離乳食レシピなどを提供する際も基本を逸脱しないようその都度確認しています。
なじみがうすい?かもしれませんが、実はみなさまがお持ちの「親子手帳」にはこのガイドを基にした離乳食のページが載っているんですよ^^
(こちらは2017年生まれの次男くんの親子手帳)
このガイドは適切な授乳・離乳の方法、時期、特に気をつけるべきことなどについてお医者さん、助産師・保健師さん管理栄養士さん等がそれぞれの専門領域から意見を出し合い作られています。
そんな「授乳・離乳の支援ガイド」が今年2019年の3月、約10年ぶりに改定されました。
ここ最近はずっとこの新しいガイドを読み込んでお勉強している私です。
やはり10年も経つと、世の中の流れは大きく変わり育児を取り巻く環境も多様化しています。新たな課題が見つかることもあれば、逆に科学的な知見が10年の間に蓄積されさらに役立つ情報がもたらされたり。
そうした流れをくみとったうえでの今回の改定となったようです。
参考資料も含めると50ページ越え(!)のボリューミーな内容なのでご興味のある方はぜひ全文を読んでいただきたいのですが(厚生労働省のホームページからだれでも閲覧することができます。ちなみにこのガイド改定のための議事録まで!←これが!興味深かった!)
今日はその中でも特に私が印象に残った点を抜粋してご紹介したいと思います。
食物アレルギーの増加と対応について
ガイドによると近年、3歳時点における食物アレルギーをもつ子供は増加傾向にあり、また年齢が低いほどその数も多いそうです。
確かに周りでそういう話もよく耳にしますし、ママたちも敏感になっている話題ですよね。
一部ではアレルギーが心配だから離乳食を遅らせるという傾向も見られているそう。
しかし、授乳・離乳の支援ガイドによると「食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」と明記してあります。
ハチミツなど「絶対に与えてはいけない」というものは別として、アレルギーが発生するかどうかも分からないうちから過剰に特定の食物を避けたり母乳やミルクに頼りすぎたりすると栄養面での心配が高まることに。
母乳自体、生後半年頃からは栄養の偏りが出てくるので(鉄やビタミンDが不足しがちです)
適切な時期に、
適切な方法で、
バランス良く
離乳食を始め、進めて行くことが大切なようです。
もちろん何らかのアレルギー症状が出た場合は、お医者さんの指示に従いながら進めていってあげてくださいね。
卵の摂取は生後5~6ヶ月からOK
また今回の改定ではこうした傾向も踏まえて離乳食スタートの時期を改めて喚起する(生後5~6か月から始める)とともに、
今までは生後7か月頃~の摂取が推奨されていた「卵」が離乳食スタート生後5,6か月頃~卵黄からはじめて全卵へと進めていくと変更されています。
卵といえば3大アレルゲンのひとつ。
私もはじめての卵をあげるときにはドキドキしたものですが、逆に言えば離乳初期というごくごく限られた食材しか使えない時期にうまみも栄養もたっぷりな卵を貴重なタンパク質源として使えるというのは離乳食の幅がぐんと広がりそう!
ゆで卵にするなど加熱してからおかゆに混ぜたり、おだしと割って蒸してつるっと食べられる茶碗蒸しにしてもいいですね♩
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・・・と、ちょっと紹介したところで思いのほか長くなってしまった(^-^;続きは次回のブログにて!
ベビーフードの利用についてのとてもためになるお話がありましたのでそちらをシェアしたいと思いまーす^^
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